2013.06.26 Wednesday
タイラー・ハミルトンのシークレット・レース
ぼくがツール・ド・フランスを知ったのは1997年のちょうどツールが終わった頃。自分は夏までに高校のテニス部を引退して、大学受験に向けて勉強も本格化しなくてはならなかったのですが、打ち込んでいたものを辞めたという寂しさから新しいスポーツを探していたんです。そんな時に、息抜きに寄った本屋でツールのまとめムックを見つけてなんとなく買ってみました。そのムック本の編集が読ませる作りで、各レースについて詳細のレポートが記載されていてね、気がついたら齧り付くように読んでいました。

その年に彗星の如く現れたヤン・ウルリッヒ。同じチームだったリーダーのリースを差し置いての総合優勝、すげードラマチック!そして次の年のマルコ・パンターニ、この二人にはまいっちゃいました。そこから欠かさずツールは追いかけるようになりました。復活してから絶対王者に君臨していたランス・アームストロングを今年はウルリッヒが破るだろう!と、毎年わくわくして観戦するようになったのですが、ついにその日は来ずに、大規模なドーピング捜査の「オペラシオン・プエルト」のよるウルリッヒの血液ドーピング発覚と現役引退。それは充分、ぼくを自転車レースから離れさせる出来事でした。※

あの頃の本当の舞台裏が、秘密結社の内側が明かされるノンフィクション。思ってたよりも深刻なドーピング問題。ツールドフランスをこれからも見続けるためにも、読むべきだとは思います。とても読み易くてこんなことを言ってしまうのはどうかと思いますが、当然ながら小説よりもリアルでとても面白い。先が気になるノンフェクションでした。そしてちょうどタイラー・ハミルトンが活躍していた頃のロードレースが好きだったので知っている場面が出てきたり…嬉しくも悲しいような、今までの想いの分とても複雑な本でした。

※もちろん、今でも何となくネットの記事では追っています。
自転車 | 00:07 | comments(0)
2013.06.22 Saturday
丸善の傘


書店が傘や洋服を販売するというのもものすごく不思議な話ではあるのだけど、丸善は単なる本だけを取り扱うような書店ではなく昔からいろいろなものを販売していたそう。

もの自体は前原光榮商店のものみたい。今は丸善では洋品の取り扱いを辞めてしまったそうですが、まだ日本橋店で手に入れることが出来るようです。前原の傘では16本骨の傘だとかもあるけれど、これは8本骨。ラインナップとしては一番リーズナブルに手に入るもの。閉じると英国紳士が持つステッキのように細身になるのがとても素敵なのです。

物心ついた頃から親がこの傘を使っていました。たぶん我が家との付き合いは30年以上。小さい頃に、母親が使っていたこの傘と自分のキャラクターが書かれている傘を比べてその重厚さに「大人ってすごい!」なんて思ったりしてね。初めて自分のものとして手にしたのは大学生の頃、親からの誕生日プレゼントとしてです。その頃は、ちょっと大人くさくて気恥ずかしかったのだけれど、今ではもう「傘と言えばこれでなくては」とさえ思っています。実は1本目は不注意で無くしてしまったのだけど、欲しいという要望(おねだり)を聞き入れてくれて2本目もプレゼントしてもらいました。この2代目はもう7年使っているようです…自分でもびっくりです。

雨に濡れるのは好きでは無いけれど、雨でこの傘を使うのは好き。

※今はオーダーメイドのみ?未確認。
My fave! | 20:14 | comments(0)
2013.06.04 Tuesday
ボリビアのアグロ・タケシ


お店で見かけてから必ず買っている豆、『ボリビア・アグロ・タケシ』。
その名の通りボリビアのアグロ・タケシ農園の豆です。世界で最も高い場所にある農園の一つだそう。とても美味しくって毎回見かける度に絶対に買う豆になっています。今回も発売の情報を得てすぐに買いました!去年は7月ぐらいに飲んだかな?とてもフローラルな豆で本当に好き。今、まさにこれを書きながら飲んでいますが、ミルクと合わせてすごく甘い。とても素晴らしく味ももちろん好きなのですが、一番のポイントは「タケシ」という名前。そう、ぼくと同じ名前なのですよ!すごい偶然!!同じ名前なのに、こいつはこんなにもスゲーのか!みたいな笑。

この豆が美味しいということが、自分のことのように嬉しくって、コーヒー好きのぼくにグサっと刺さりました。ほんと全然関係無いのにね!「別にお前のための豆じゃねーよ!」それは分かっているんですが、同じ名前というだけでシンパシーを感じてしまったりしてね。単純なやつです。…いや、しょうがないよ!

タケシというのは、インカ時代から残る小道が名前の由来で、現地語で「人々を目覚めさせる」という意味があるそう。って、そんな人間にはなれる気がしません…笑
とても大変だろうけれど、一度は訪れてみたい農園ですね。

コーヒー好きのタケシさんはマストですよ!
Espresso&Coffee | 23:00 | comments(2)